私の作品の中に出てくる家や部屋は
架空の場所なのだけれど所々現実も入り混じり、
私の中ではずっとそこに住んでいるような親しみがある。
自分が生きている世界とは全く切り離された空想の世界や、
頭の中だけで考えた何か観念的な事柄などではなく、
日々の生活の手触りが感じられるようなもの。自分が生きている手ごたえ。
そういうものを美しいと思うし、描きたいと思う。